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近況報告
皆様こんにちは!

 本当に最近は旅から旅への毎日で、忙しく動き回っていたので、ブログを今まで更新する事が出来ませんでした!
 ごめんなさい! 

 また、ニューヨークやトロントでの活動や、フランスでのコンサートがあり、各国での新しい出会いや音楽する喜びをかみしめながら過ごす毎日でもありました。

 毎日生かされていることに感謝です。I born では無くて、I was bornで受動態なんですね。


 さて、今回はあるコンサートに宛てた、楽曲と個人的なエッセイを載せたいと思います。


コンサート冒頭にはフランスバロックを代表する作曲家の一人、ルクレールの作品を取り上げます。ルクレールはフランスのリヨンで生まれ、劇場のダンサー、ダンス教師でヴァイオリニストでもありました。
第1楽章たゆたうような優しいメロディはバロックダンスのステップを思わせます。
第2楽章の快活なダンスは聴いていてとても楽しい曲で、中間部分の哀しいヴァイオリン1本の3度のデュエットは聴きどころですね。
第3楽章はサラバンドといって元はスペインが起源のゆったりとした踊りです。心に染み入るような切ないメロディに溢れています。
第4楽章はタンバリンというタイトル通り、ピアノがレ音をタンバリンのように連打し続け、その上でヴァイオリンの早いメロディが自由に踊りまわるような曲です。


続いてフランスのバスク地方生まれのモーリス・ラヴェルが作曲したヴァイオリンソナタは2曲あり、1曲目はまだラヴェルがパリ音楽院に在籍していた20代前半の頃の習作ですが、非常に繊細で、ラヴェルの生家の目の前に広がる海の波のうねりを思わせるような大胆な書法が、その後のこの作曲家の才能の芽生えを見出すことの出来る記念碑的な作品と思います。

そして今回演奏するラヴェルの2作品 "ヴァイオリンソナタ第2番" "ツィガーヌ" においては、音楽院時代の良さを引き継ぎつつも、巧妙、繊細で充実された音楽を聴くことが出来ます。

 僕のフランス留学を決定付けたのは、初めて降り立ったフランスの地がパリでは無くてラヴェルの生まれた故郷のバスクだったこと、その土地に暮らす人々の本当の優しさに触れられたこと、芸術性、美味しいイチジク(笑)があったからです。もちろん、カントロフ先生のレッスンも!ヴァイオリンを弾くことはこんなに幸せで楽しいことなんだ、と教えてくれたのも先生でした。

第1楽章はまるで生暖かい、バスクの夏の海沿いを歩いているかのようです。カモメがつがいでやってきて、夕日に染まって消えて行きます。町の教会の鐘は人々の繊細な心に染み入り、感情の奥底から様々な楽器の音、そして人間の声が聞こえて来ます。感情がffに高まった後、曲は最初の出だしのテーマに戻ります。そして、美しい夕焼けの瞬間!日没。……そう、この曲は自動書記法的に書き進められているような気がするのです!そういう僕の文章がそうなってきてもいますが、、。(笑)
第2楽章は"ブルース" 。ラヴェルのアメリカ演奏旅行の思い出ですね。ヴァイオリンをギターのように掻き鳴らしまくるのが、観ていても聴いていても面白いです。ただ、演奏家にとっては、これがいつも水ぶくれの元で参ってしまいます。。。(笑)
第3楽章は"無窮動"。ヴァイオリンは1度足りとも休むことの無い、超絶技巧の楽章です。作曲された当時ラヴェルは、ヴァイオリン1本に対して2声同時に(!)、それもフーガで(!!)作曲しようとしたそうで、それじゃあ指が10本あっても足りませんね。そもそもヴァイオリンには4本の弦しかありませんから!曲の最後で、判りづらいですが、第1楽章の冒頭のテーマ(覚えていられるか!笑)を回想して華やかに終わります。

そろそろ、ラヴェルの2曲目についてお話しして行きましょう。

ツィガーヌとは、ジプシーの という意味です。

パリの路上で、あの埃まみれのヴァイオリンを手にしてヴァイオリンをかき鳴らす人達?はい?僕もやったことありますよ。

パリのメトロである日、同じ号車に僕とそのツィガーヌのヴァイオリン弾きしか居らず、さもお金欲しそうに挑発してきたので、僕もそれに乗って"ヴァイオリンを貸してみろよ" と言ってみた。"やれるもんなら" という顔で相手は僕に楽器を渡す。パガニーニのカプリスを弾いて見せた。
そしたら、一瞬で真っ青になって、慌てて楽器を取り上げて次の駅で一目散に逃げて行ってしまった!(笑)

曲はヴァイオリンの独奏で始まり、ハンガリーの伝統楽器 ツィンバロンの音を模した非常にエキゾチックで鮮やかなパッセージが絡んできて、2人での丁々発止の演奏が始まります。お楽しみに!



さて、後半は………サンサーンスが作曲した、序奏とロンド・カプリチオーソという曲から始まります。

実はこの曲、僕が14歳の時に全日本学生音楽コンクールの全国大会で賞を頂いて、そのガラコンサートで演奏したのがこの曲なんです。もちろん会場は、ここアクロス福岡です!(笑)

そうそう、会報誌をコンサート当日はお忘れ無く!見ながら聴いていただけると良く曲に入り込めると思います。

サンサーンスという作曲家の音楽にはまるで隙が無いですね。本当に、無い。作曲の他にオルガン演奏と、天文学者でもあったようです。本当に多才な人だったのです。

後半ではサンサーンスの名曲を2曲演奏します。

1曲目はスペインの大ヴァイオリニストで作曲家のサラサーテの為に書かれ、ビゼーがオーケストラ編曲を担当。2曲目はサンサーンスのピアノ練習曲をベルギーの大ヴァイオリニストのイザイが編曲を担当。プログラムの最後には、ビゼーの作曲したオペラ、カルメンをサラサーテが編曲したものを弾きます!さて、この繋がりがお分かりになるでしょうか??(笑)

プログラム全曲を通して、ヴァイオリンの魅力が存分に堪能できるものとなっていると思います。ぜひ楽しみにしていて下さい。


それでは、当日演奏会をお聴きの皆さんに大音楽家たちのご加護がありますように!

成田達輝


 という感じでしたが、いかがでしたでしょうか?

 現在は富山県に滞在し、静かな環境で、色々見るものもあって楽しい日々です。来週からは東京に行き、人生初の個人レッスンをします。新しい挑戦がいっぱいあり、こなすので手一杯、しかし充実している毎日です。

 成田達輝
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